なぜ、鍛え抜かれたランナーが、膝痛でゴールまで走り切れないのか？

突然ですが、あなたはトレイルランニングってご存じですか？

お恥ずかしい話、私も全然知りませんでした。

でも、トレイルランニングって知れば知るほど、ものすごいレースなんです。その過酷さはフルマラソン以上じゃないでしょうか。

フルマラソンは、42.195ｋｍですよね？でも、トレイルランニングは約１６０ｋｍなんです。（レベルの高い大会になると）

フルマラソンの約4倍、しかも、その道のりは平坦な道路ではありません。山を登って下りる、アップダウンのある山道なんです。

聞いているだけで汗がジワ〜と、にじんできそうですよね。

そんな過酷なレースに挑戦し続けておられるのが、写真の Y さんです。

そのお身体はガッチリしていて、鍛え抜かれていました。太ももなんか、私の倍近く！

でも、それだけトレーニングを積まれている Y さんもお身体の悩みを抱えておられました。それが・・・

右膝の痛みです。

普段は全く問題ないのですが、レース中、しかもレース後半の５０ｋｍ前後から右膝に痛みが走り、走り続けることが困難に。

何とか歩いてゴールはしたものの、レース後半まで上位だった順位も、右膝痛で走り続けることができず、ゴールした時は、その順位も・・・。

「この膝さえ、大丈夫なら！！」と、Y さんは悔しい思いをされていました。

そんな時です。Y さんが当院を訪れてくれたのは。

Y さんの身体を検査してみると、ある箇所に問題が見つかりました。

それが『足部』です。

実は、Y さんは足部のグラつき、不安定性をお持ちでした。しかも痛みの出る右膝だけでなく、左足もです。

まずは 、その確認のためY さんに簡単なテストを受けていただきました。詳細は訳あって割愛させていただきますが、着地の瞬間をとらえたのが２枚目の画像です。

向かって左側の画像は、左足首のグラつきをかばって、右足を中心に身体を支えようとしています。そのため右のお尻が外へ逃げています。

これが Y さんがレース後半に膝痛になる原因です。

左足首のグラつきをかばって、右足中心に身体を支えていた結果、右膝に過剰な負荷がかかっていました。

その点を改善すべく、私は両足部の補強と右半身に偏っていた Y さんのお身体を整えさせていただきました。

それが向かって右側の画像です。

体幹がより中心に位置し、左右の膝の高さも逆になり、左足でも身体をしっかり支えられるように変化したことを現しています。

この日の夕方、ジョギングをされたそうですが、右膝は全く問題なかったそうです。

レースで存分に実力を発揮していただき、ガッツポーズでゴールする Y さん！

そんな日が来るのも、そう遠くないかもしれませんね ♪ 

v(*^▽^*)v

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